デジモデに3Dプリントを発注してみた&2017新作仮組み

デジモデに3Dプリントを発注してみた&2017新作仮組み

概要

ハーフマウス製作プロジェクトでも紹介されているデジモデにパーツを発注したときのメモと,2017年(2018になるかも)の新作の仮組みをちらっとお見せしようと思います.

デジモデについて

デジモデは,EnvisionTEC社のPerfactoryという光造形3Dプリンタを使用した3Dプリントサービスを提供しています. Perfactoryは,下の動画のように光によって硬化する液状の樹脂を引き上げるようにして造形する方式を採用しています.

今回の要求仕様として

  • 0.3mmピッチのギアを造形したい
  • 薄肉でも強度がほしい
  • 小さいパーツを一度にたくさん作りたい

というものがあるため,デジモデを試してみることにしました.

パーツをまとめて入稿する

デジモデでは,パーツの数に対して追加料金が発生しません. 最大の幅・長さ・高さの合計の長さによってプランが分けられているだけなので,いかに効率の良い配置をするかが鍵になります.

パーツをまとめて入稿するなら | 3Dプリントサービス デジモデ

幅・長さ・高さがすべて等しくなるようにすれば体積は最大になるわけですが,高さ方向への部品の積み上げはできないため,以下のポイントにしたがってデータを作成します.

  1. 上から見てなるべく正方形になるようにする
  2. 高さが全パーツなるべく揃うようにする(飛び出ているパーツは倒して配置する)

また,パーツどうしの間は最低でも6mm空けなければなりません. 大抵のCADの場合,パーツどうしの距離はすぐに調べることができるので,パーツごとにデータ化してから配置するのではなく,CADで配置してからデータ化した方が良いと思います.

今回は,このデータ(49x52x6mm)をSTL形式で出力し,81〜110mmのプランで入稿しました.

肉抜き割引料金を適用する

さらに,81〜110mm以上のプランでは 「肉抜き割引料金」というものを適用できます. この割引料金は,外形体積の40%以上の肉抜きが条件です. 今回のデータはスカスカなので問題ありませんでしたが,データによっては適用できない可能性があります.

クオリティアップと料金ダウン〜肉抜きのすすめ | 3Dプリントサービス デジモデ

データの入稿後チェックが完了すると,つぎのような内容のメールが届きます.

以下のご注文につきまして、データのチェックが終了いたしましたのでご報告いたします。

Digimode(49.01×51.63×5.58mm)三辺合計105mm
肉抜き割引チェック:OK
エッジが不整合なポリゴン 2304ヶ所:修正済み
穴あきポリゴン 16ヶ所:修正済み
非接続接線 576ヶ所:修正済み
※出力可能です

ポリゴンへの修正がかなり入っているところを見ると,Onshapeの吐くSTLはお行儀が悪いのかなあと思ってしまいます… ともあれ,今回は81〜110mmのプランで肉抜き割引適用で,税込み6480円でパーツ一式の発注ができました.

届く・サポート材をはがす

発送の連絡があってから,通常1日で届きます. 荷姿の写真を撮り忘れたのですが,下の写真のようにパーツごとに切り分けられて袋に小分けされていました. 袋は箱の内側面にテープで貼り付けられていて,配送中に壊れないような配慮がされていました.

パーツについているサポート材をはがして完了なのですが,きれいにはがすのが意外と難しいのです.

デザインナイフのようなものでサポート部分を切ってからヤスリがけするのが良いようです. 手でむしったりニッパーで切ろうとしたりすると,下の写真のように造形物ごとはがれてデコボコになってしまいます.

デジモでについてまとめ

FDMをメインとしたほかの業者と比べて,パーツの大きさや数によっては値が張る場合がありますが,光造形ならではの仕上がりの良さを比較的手頃な価格で実現できるのが良い点です. 3Dプリントパーツの発注先の選択肢として,いかがでしょうか.

新作仮組み

さて,こうして作ったパーツを使って新作マウスの仮組みをしてみたのでちらっとお見せします. 基板はまだありません. なんせこの設計に落ち着いてからまだ1ヶ月弱…

名前は “Vert” フランス語で「緑」という意味で,読み方は「ゔぇーる」です. 実はもう1つ意味をかけているのですが,そのあたりはつぎの報告で… 今は本業が忙しいのでマウスもどうなることやら…

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